社会医療法人 寿会 富永病院

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疾患辞典

頭蓋骨欠損

頭蓋骨欠損

概要
症状
原因
検査・診断
治療

概要

頭蓋骨は脳を保護するだけでなく脳圧の調整を行う上でも重要です。再建することで神経症状の改善が得られる場合もあるので、小範囲の欠損を除いてできるだけ治療をお勧めします。

症状

sinking skin flap Syndrome(Trephine syndrome)(骨欠損部の直下の脳の血流障害によると考えられていますが、正確な頻度や原因はよくわかっていません。)

  • ふらつき
  • 麻痺
  • 頭痛
  • 陥没変形
  • めまい
  • 意識障害
  • ろれつ困難
  • 手のしびれ
  • 足のしびれ

原因

脳神経外科での開頭術後、外傷、脳卒中での外減圧後など。

検査・診断

CT、MRIなどの画像検査

治療

感染によって自家骨が取り除かれた場合には、一般的には人工骨を用いた頭蓋形成術が必要になります。当科では長期経過観察に基づいた人工骨の選択をおこなっており、チタン、ハイドロキシアパタイトなどを症例に応じて選択しています。チタン製人工骨は多孔性のデザインでは長期的に露出しやすいことが臨床研究でわかっており、当科では孔の少ないタイプをカスタムメイドで作成し使用しています。頭蓋形成術で感染を繰り返した場合には、頭皮の伸展性が乏しくなり、再手術時の頭蓋形成時には、創部に強い緊張がかかることで、縫合不全から再感染の原因となります。
当科では、ティッシュエクスパンジョン法で残った頭皮の伸展をおこなったり、人工骨の曲率(突出度)を下げたりすることで、創部の減張を図るように工夫しています。

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