【重要なお知らせ】院内感染予防のため、不織布マスク着用の上ご来院をお願いします。
ガンマナイフは定位放射線治療と呼ばれる特殊な放射線治療です。
通常の放射線と異なり、ちょうど太陽の光を虫めがねで一点に集めるように、放射線を非常に小さな領域に集中させ病変を強力に照射する方法です。従って周辺の組織(脳)は極少量の被爆ですみます。強力な照射ですので、通常1回の治療で終わります。
通常の放射線治療と異なり、転移性脳腫瘍のように、再発が起こっても繰り返して治療できるのもガンマナイフの利点です。従来の開頭術にくらべ、危険性は遙かに少ない治療です。
当院では2009年11月にガンマナイフ治療を開始し、現在まで5,000例弱の患者さんを治療しました。全体の治療成績は約90%が有効で、合併症はてんかん、脳浮腫、などごく少数の症例に限られています。
現在パーフェクションという最新の機種を使用しておりますが、2021年からはさらなる新機種であるフレーム固定の不要なアイコンを使用します。
現在2人の経験豊かなガンマナイフ専門医が治療を担当しており、治療は申込みからほぼ1週間以内に行われます。治療ご希望の方はまず上記2人の診察予約をとり、外来で相談してください。
富永病院 副院長
脳神経外科 主任部長
神経内視鏡センター センター長
北野 昌彦
Masahiko Kitano
脳神経外科 部長
山里 景祥
Keishou Yamazato
ガンマナイフの治療対象は頭部と上頚部にある疾患に限られます。原則すべての、大きくない脳腫瘍は適応となります。
最も多い疾患は転移性脳腫瘍ですが、良性の聴神経鞘腫、髄膜腫、頭蓋咽頭腫、下垂体腺腫、血管腫なども80-90%以上の効果が示されています。さらに腫瘍のみでなく、脳動静脈奇形や三叉神経痛にも優れた成績を残しています。
1㎜ 以下の非常に正確な照射のため頭部を金属のフレームを頭蓋骨に固定する必要がありましたが、最近プラスチック製のマスクと枕で頭部を固定できるようになり、さらに非侵襲的な治療となりました。照射する放射線には痛みや発熱はありません。
分割照射と言って複数回ガンマナイフをすることがありますが、マスク固定で患者さんの負担が大幅に軽減されました。この治療で退院後仕事を休む必要はほとんどありません。
治療後すぐ退院していただき、疾患により1~6か月後に画像検査で治療効果や合併症の有無を調べます。
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