松果体部腫瘍
松果体部腫瘍とは、脳の奥深く、ほぼ真ん中に位置する「松果体部」という小さな領域にできる腫瘍の総称です。
松果体部腫瘍の種類はさまざまですが、最も多く発生するのが胚細胞腫瘍です(とくに小児・若年者)。松果体実質腫瘍(松果体そのものから発生する腫瘍)なども含まれます。
松果体部は中脳水道(脳脊髄液の通り道)や中脳(目の動きを調節する神経の中枢)のすぐそばにあるため、腫瘍が比較的小さくても特徴的な症状が出やすいです。
症状は主に水頭症による症状と目の症状に分けられます。
・頭痛(特に朝方に強く、だんだん悪化する)
・吐き気、嘔吐
・ぼーっとする、元気がなくなる
・上の方を見ようとしても目がうまく動かず見にくい(上方注視障害)
・物が二重に見える(複視)
・瞳孔の異常
・ふらつき、歩きにくさ(小脳が圧迫された場合)
・思春期が異常に早く来る(胚細胞腫瘍の場合)
まず画像検査で腫瘍の存在と水頭症の有無を確認し、次に腫瘍の種類を特定します。
まず、①水頭症を治療し、次に②腫瘍本体の治療をする という二段階で行うのが一般的です。
現在主流となっている方法です。頭に小さな穴を開け、内視鏡を脳室に入れて脳脊髄液のバイパスを作ります(第三脳室底開窓術)。水頭症の治療と同時に内視鏡で腫瘍の一部を採取(生検術)できることが、この手術の利点です。
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