急性硬膜外血腫
急性硬膜外血腫は、頭部外傷によって発症する代表的な病気の一つです。脳を包んでいる硬膜と頭蓋骨との間で出血が起こり、血腫(血の塊)が脳を圧迫してダメージを与えます。
受傷後、元気そうに見えていても、数時間後に急変することのある怖い病気ですが、意識状態が完全に悪くなる前に、手術で血腫を取り除ければ、後遺症を残さず回復が期待できる病気でもあります。
頭を打ったあと本人が大丈夫だと言っていても、絶対に油断しないことと、少しでも様子がおかしい(頭痛が強くなる、吐く、ぼんやりしてきた)と思ったらすぐに脳神経外科を受診することが大切です。
この病気で特徴的なことは、「意識清明期」と呼ばれる無症状の時間があることです。典型的な症状の経過は、以下のようになります。
といった症状が急速に出現します。
頭部外傷が原因です。
意識障害・片麻痺・瞳孔不同などの神経症状がある場合、血腫が厚い・量が多い場合、脳が強く圧迫されている場合は、緊急手術(開頭血腫除去術)が必要になります。
神経症状がなく血腫が小さい場合は、入院で慎重に経過観察を行い、脳圧降下薬などで様子を見ることもあります。
逆に重症で回復見込みが極めて乏しい場合などにも、家族と相談のうえ手術を行わず保存的に経過を見ることがあります。
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