疾患辞典

脳卒中

脳卒中

脳梗塞
脳出血
くも膜下出血

脳卒中とは、脳の血管に突然異常が起こり、脳細胞がダメージを受ける病気の総称です。大きく分けて、血管が「詰まる(脳梗塞)」タイプと、「破れる(脳出血・くも膜下出血)」タイプの2つがあります。どちらのタイプであっても、発症してからいかに早く専門的な治療を開始できるかが、命と後遺症を左右します。

【あなたと大切な人を守る「FAST(ファスト)」サイン】
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F (Face) 顔:「イー」とした時、片側の顔がゆがみませんか?
A (Arm) 腕:両腕を上げた時、片方だけ力が入らず下がってきませんか?
S (Speech) 言葉:ろれつが回らない、言葉が出てこない状態ではありませんか?
T (Time) 時間:症状に気づいたら、発症時刻を確認してすぐに救急車を呼んでください

脳卒中は「突然」起こります。「FAST」のどれか一つでも当てはまったら、迷わずすぐに救急車を呼んでください。

脳梗塞(のうこうそく):血管が詰まるタイプ

脳の血管が血栓(血の塊)などで詰まり、その先の脳細胞が壊死してしまう病気です。

症状

  • 片方の手足の麻痺、しびれ、言葉が出にくいなどが突然現れます。
  • 一過性脳虚血発作(TIA):症状が数分〜1時間程度で消えて治ってしまうことがありますが、これは「本物の脳梗塞の前触れ」です。治ったからと放置せず、すぐに受診してください。

治療

治療は時間との勝負です。

  • t-PA療法(血栓溶解療法):点滴で血栓を溶かす薬を投与します(発症4.5時間以内)
  • 脳血管内治療(血栓回収療法):カテーテルを足の付け根から脳の血管まで進め、詰まっている血栓を直接からめ取ったり吸い出したりする治療です。太い血管が詰まった重症例に劇的な効果が期待でき、発症から時間が経っていても(最大24時間程度)行える場合があります。

脳出血(のうしゅっけつ):脳の中で血管が破れるタイプ

脳の中(脳実質)にある細い血管が破れて出血し、血の塊(血腫)が脳を圧迫する病気です。
最大の原因は「高血圧」です。

症状

頭痛、吐き気、手足の麻痺、意識障害などが徐々に進行することがあります。

治療

  • 内科的(保存的)治療:まずは血圧を厳重に下げ、止血と脳のむくみ防止に全力を尽くします。
  • 外科的治療(手術):血腫が大きく命に関わる場合などは手術を検討します。

神経内視鏡手術 頭蓋骨に小さな穴(1円玉程度)を開け、そこから内視鏡(カメラ)を入れて血腫を吸い出します。体への負担が少ない手術で、当院で積極的に取り組んでいます。

くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ):脳の表面で血管が破れるタイプ

脳を覆う「くも膜」の下にある血管(動脈瘤)が破裂する、緊急性が極めて高い病気です。

症状

ハンマーで殴られたような突然の激しい頭痛が特徴です。激しい嘔吐や意識消失を伴うこともあります。

治療

再破裂(再出血)を防ぐため、緊急で以下のいずれかの手術を行います。

  • コイル塞栓術(血管内治療):頭を切らずに、カテーテルを使って動脈瘤の中にコイルを詰める治療です。
  • 開頭クリッピング術:開頭して動脈瘤の根元をクリップで止める、確実性の高い手術です。

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