月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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第5診察室 |
氏野 |
竹田 |
桑木 |
氏野 |
竹田 |
河野 |
第6診察室 |
米澤 |
<ペースメーカー 第2土曜日 |
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第7診察室 |
<ペースメーカー 第4土曜日のみ |
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第9診察室 | 稲垣 |
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第10診察室 | 稲垣 |
高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病は、脳卒中、心筋梗塞、心不全といった重病へ少しずつ近づいていきます。こうした病気はご本人の自覚症状がないまま、少しずつ進行していくため、単なる老化現象と間違ってしまうことがよくあります。また、生活習慣病に対する薬を飲んでいても、不十分な場合があり、病気が進行していることもあります。
たとえば、階段の上る時、少し早く歩いた時などに、息が切れる、動悸がする、胸が苦しい、といった自覚症状のある方は、狭心症や心不全の可能性があります。足や腰の悪い方の場合には、ゆっくりとしか歩けないために心臓への負担にはあまりならず、病気が進行していても、症状がはっきりとしないこともあります。
当院では、心臓病センター(循環器内科)が、自覚症状がある方はもちろん、症状のない方(脳外科、整形外科の病気でかかっておられる患者さんで心臓の病気が疑われる方)にも、適切な診断・治療が行えるように最新の設備を整えて、診療を行っております。また、心臓というとても大切な臓器に対してご不安を抱えておられる患者さんや、お仕事の都合などでなかなかお休みがとれない患者さんのニーズにお応えするために、当日あるいは翌日にでも検査、治療が迅速に行える体制で臨んでおります。さらに急病の循環器疾患の患者さんには365日24時間の救急体制で受け入れしております。
主な病気は狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患、心不全、弁膜症、不整脈、高血圧、大動脈・末梢血管疾患を含む循環器疾患全般です。心臓の病気がご心配な方は、一度、循環器内科を受診してください。
検 査 | わかること | 主な病気 |
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心電図 |
心臓の電気的なはたらき |
狭心症、不整脈、心筋梗塞 |
胸部レントゲン写真 |
心臓の大きさ、肺の状態 |
心不全、肺の病気 |
心エコー図検査 |
心臓の大きさ、はたらき |
心筋梗塞、弁膜症、心筋症 |
ホルター心電図 |
不整脈や狭心症の発作 |
不整脈、狭心症 |
負荷心筋シンチ |
狭心症の有無、重症度の把握 |
狭心症、心筋梗塞 |
心臓CT |
冠動脈(心臓の血管)の様子 |
狭心症、心筋梗塞 |
心臓カテーテル検査 |
冠動脈、心臓のはたらき |
狭心症、心筋梗塞 |
検 査 | わかること |
---|---|
息切れしやすい |
心不全、狭心症、心筋梗塞 |
胸痛、胸の不快感 |
狭心症、心筋梗塞 |
胸が苦しい |
狭心症、心筋梗塞 |
体がだるい |
心不全、心筋梗塞 |
動悸、脈がはやい |
不整脈、心不全 |
足がむくむ |
心不全 |
食欲不振 |
心不全、心筋梗塞 |
長く歩くと足がだるくなる |
閉塞性動脈硬化症(足の動脈がせまくなる病気) |
胃痛、腕/肩のだるさ、歯痛 |
狭心症、心筋梗塞 |
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | ||
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PCI総件数 |
219 | 240 | 221 | 310 | 266 |
|
(緊急PCI総件数) |
58 | 47 | 63 | 89 | 61 |
|
(待機的PCI総件数) |
161 | 193 | 158 | 221 | 205 |
|
PTA件数(患者単位) |
13 | 29 | 16 | 64 | 71 |
|
下大静脈フィルター挿入件数 |
2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
|
冠動脈造影検査件数 |
336 | 354 | 353 | 413 | 405 |
|
IABP件数 |
5 | 6 | 1 | 3 | 8 |
|
PCPS件数 |
2 | 1 | 1 | 0 | 4 |
|
ペースメーカー | (新規) |
21 | 20 | 21 | 20 | 12 |
(交換) |
9 | 5 | 3 | 3 | 1 |
|
カテーテルアブレーション件数 |
28 | 40 | 55 | 69 | 95 |
当院では2009年1月に最新式の320列CTスキャンを導入致しました。
今までCTスキャン(以下、CT)は、心臓のように動いている臓器では、画像がブレてしまうため、あまり多くの情報を得ることはできませんでした。その後の技術の進歩によって、多くの断面を同時に取れるようになり、心臓CT検査が可能となりました。
特に有用であるのは、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の診断です。従来、虚血性心疾患の最終的な診断をするために、心臓カテーテル検査という、心臓の筋肉を養っている冠動脈という血管に造影剤を注入し、撮影する方法を行っていました。カテーテル検査は、体の中にカテーテルを挿入し、さらに検査後も血管の圧迫のため、4時間以上も安静が必要であり、患者さんにとって非常に負担のかかる検査です。入院せずとも行える心臓CT検査では造影剤を注入して、数秒から十数秒の間、息を止めるだけで、カテーテル検査に近い画像を撮像することができるのです。
当院の320列CTは大阪府下の民間病院では唯一導入されており、全国でも25台(2009年3月末現在)しか稼動しておりません。(他は大学病院などの大きな総合病院であるため、脳や心臓・血管のためにだけ使う当院では予約もすぐに取れます。)
最大の特徴として、従来の64列CTでは、部分的な画像をつなぎ合わせて心臓の全体像を作りますが、320列CTでは16cmの幅で一度に心臓全体をまるごと撮影できます。その結果、息を止める時間も短く、造影剤や放射線被爆量も少なくて済むため体への負担が少ない心臓CT検査が可能となりました。また、従来では困難なことも多かった不整脈の患者さんへも対応が可能となり、これからの狭心症・心筋梗塞の検査の中心的な役割を果たすことになるでしょう。
当院ではこの320列CTを導入し、患者さんにとって、今までよりも簡単で、体の負担も少なく狭心症や心筋梗塞の検査をおこなっております。胸の症状がある方、狭心症などのご心配な方は、当院循環器内科を受診下さい。
狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患では心臓を養っている血管(冠動脈といいます)がせまくなり、心臓の筋肉に十分な血液を運べなくなっています。この冠動脈のせまくなったところを判断するために、最終的に行う検査が心臓カテーテル検査です。
カテーテル検査では約2mmの管を腕や足の付け根の血管から、心臓まで運び、造影剤を用いてせまくなっているところを判定したり、心臓の中の圧力を測ったりすることによって心臓の働きを調べることができます。
さらに、冠動脈にせまい場所があった場合には、必要に応じてそのせまい場所をバルーン(風船)で広げ、ステントという金属性のバネ・コイルでせまい場所を押し広げて、そのまま留置しておくという経皮的冠動脈形成術(冠動脈カテーテルインターベンション:PCIといいます)を行うことができます。当院では、このような治療を多数行っております。
もちろんこのような治療のみが虚血性心疾患の治療ではなく、ライフスタイルの改善や薬物療法をあわせて行っていくことで、より元気な生活を安心してお過ごしいただけるようにと考えております。
急性心筋梗塞症や狭心症などの冠動脈疾患、不整脈、心筋疾患、弁膜症、先天性心疾患