社会医療法人 寿会 富永病院

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疾患辞典

顔面骨骨折

顔面骨骨折

概要
原因
検査・診断
治療

概要

顔面骨は前頭骨、鼻篩骨、頬骨、眼窩骨、上下顎骨などの骨から構成されています。これらの骨によって顔面の形態を作り、眼球を保持し、鼻の通気や咬合など咀嚼機能にも関与しています。
骨折によってこれらの関連した臓器の障害が生じます。また時に副鼻腔の感染を引き起こし頭蓋内に波及し致命的となる場合もあります。治療せず変形したまま治癒することで、知覚障害や疼痛などで日常生活に影響を及ぼすこともあります。当科ではすべての顔面骨骨折の新鮮例から陳旧例まで治療をおこなっています。

症状

  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 嘔気
  • 頬や唇のしびれ
  • 眼痛
  • 物が二重に見える
  • 鼻出血
  • 開口時の痛み
  • 開口制限
  • 噛み合わせの異常
  • 唾液に血が混じる
  • 歯のしびれ

原因

スポーツ、交通事故、転倒、喧嘩など

検査・診断

CT スキャンで診断します。

治療

骨折部の転位の状態によりますが、整容的な面と機能的な面から適応を判断し整復術をおこないます。通常は1~2週間以内に手術をおこないます。全身麻酔が一般的ですが、鼻骨骨折などでは静脈麻酔でおこなうこともあります。陳旧性骨折(おおよそ受傷後1か月以上経過)では、癒合した骨折部をもう一度骨折させて骨を移動させる骨切り術といった治療が必要になり、場合によっては骨移植(腸骨、頭蓋骨)も必要になります。

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